小さな停留所
四つの短編集です。
才の話以外はリアルタイムなんだけど、場所とスポットを当てられた人物が違っているため本編とはまったく違う雰囲気の作品になっています。
本編が新幹線の駅に例えると短編はローカル線の駅みたいなかんじ。
これまで作り上げてきた世界が形になっているから短編が生きてくるんだと思う。
一番心に残ったのは「華胥」でした。
たとえ抱いている理想が正しいものであったとしても、実現できるとは限らない。
本人の能力という厳しい現実が存在すると共に言い訳の効かない世界が描かれていた。
人の弱さと脆さを垣間見た気がしました。
しかし止まってしまった本編はいつ動き出すのでしょうね。
言葉のチカラ
この本は十二国記シリーズの短編集であり番外編です。なので、十二国記シリーズをまだ読んでない人には、残念ながらあまりおすすめできません。 しかし、この本には随所に人生の教訓とも言えることが書かれています。なので、一読の価値はあります。 なかでも、華胥に登場する砥尚の言葉には、おもわずはっとしてしまいます。 「責難は成事にあらず」⇒人を責め、非難することは、何かを成すことではない。責難することは容易いけれども、それは何かを正すことではない。 この言葉には、誰しもが深く考えさせられるでしょう。 ちなみに、華胥に登場している慎思は“風の万里 黎明の空”にも登場してきます。そこでも、深い言葉を数多く残しています。 “華胥の幽夢”や風の万里 黎明の空”に限らず、他の十二国記シリーズの本にも、素晴らしい言葉がちりばめられています。 なので、まだ読んでない人は、他の作品から読んでみてください。ハマりますよ。
いいとこ突いてます
4つの短編からなる作品です。気になるあの登場人物のストーリー、今まで出てこなかった国などがでてきておもしろいです。これは他の作品を読んでからでないと面白みにかけてしまうので、他の先に作品を読む事をお薦めします。逆に、他の作品を読んでからこの作品を読むと、おもしろさが倍増ですね。
十二国記の世界からあふれ出たもの
他の巻の後書きにも小野さん自身書かれてますが、大きくなりすぎた十二国の世界。増えすぎた登場人物…そんな十二国記の世界を小出しにしたものがこの短編集だと思います。 本編の方は大詰めにさしかかり2年ほど続きが出ていないようですが、ファンとしては気になる国、気になるキャラクター、それぞれいると思います。 特に、「書簡」を読んで、あの後楽俊はどうしているのかなー、と、気になっているのでありました。 ほんの一行書かれている言葉に、「これ、もしかして複線?」と、勘ぐってみたり。 この本を手始めに、小野さんには短編集ででもあふれ出した世界を私たちに届けて頂きたいと思います。
本編を途中で止めてても
これは短編集として、とても楽しめる本でした。 十二国記を、実は7冊目位で読みやめていて、本編はもうついていけないかなと思いつつ手に取ったのですが、 幼い頃の泰麒の話、陽子と楽俊との交流など初期しか知らない方でも気楽に読むことが出来ますし、表題である 「華胥の幽夢(ゆめ)」は十二国記の世界を踏まえつつとはいえ、一遍の推理小説のようになっていてすんなり と話に入っていくことが出来ました。 また各所に十二国記らしい、「ただの空想世界の話ではない、重みを持った現実」みたいなものがあって、考え させられる事や言葉が読み終えた後にも残りました。 アニメのみの方でも割と読めるかもしれません。
講談社
黄昏の岸 暁の天―十二国記 (講談社文庫) 図南の翼 十二国記 講談社文庫 風の万里 黎明の空〈下〉―十二国記 (講談社文庫) 風の万里 黎明の空〈上〉―十二国記 (講談社文庫) 東の海神 西の滄海―十二国記 (講談社文庫)
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